がんばるしんぞう

難病の娘の闘病記録や雑記など

手術の日

家ではいつも早く起きるのに、、

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爆睡して起きない娘。

仕方なく無理矢理起こして糖水を200mlのむ。

糖水って嫌いな子が多いそうですね!娘はおかわりするくらい大好きです。笑

 

8時10分、眠くなるシロップを飲んで、寝ない。血圧を測りに来た看護師さんにギャン泣き(血圧を測られたりとにかく体を拘束されることが本当に嫌みたいです)して、疲れて眠る。そのまま9時に手術室へ。

 

家族控え室に案内されて、待機。

 

カテーテルの待機の時は何も食べられないくらい、緊張して不安でどうしようもなかったけれど、2度目になると少し気持ちに余裕ができる。いやいや、こっちの手術の方が大変だからね、と頭で思っても、少し余裕がある。

 

だいぶ待った。だいぶ待って、8時間後の17時にICUに入りましたと看護師さんから案内される。

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たくさんの管に繋がれた娘。まだ起きてはいない。

 

外科医より

  • 手術は順調に進んで、今も落ち着いている
  • 動脈の弁はやはり2つしかなかった
  • 肺動脈が結構細かったので、人工血管をつけて拡張した
  • 穴を閉じた
  • 不整脈は、やっぱり心臓を直接触った時に起きた。手術中問題はなかったけれど、麻酔から覚めて起きて活発になり始める時に様子を見た方が良いかもしれない。

とのお話があり、特に他にはないのでサラッと説明して去って行った。ありがとうございます。

 

色々な方の術後の経過を見てみると、やっぱり個人差があるんだなと感じますが、娘は全身の浮腫みが酷く、別人のようにパンパンでした。

1日目はあまり長くも居られないので、退散。良ければ明日には呼吸器が抜けるとのこと。

 

こういう時1番何もできないのは親で、神頼みならぬ医師、看護師さん頼みをするしかない状況。自分で何かをしてあげられないことは、辛さ、悲しさ、焦燥感、マイナスなことも全部放棄するような、そんな気持ちで帰りました。だってどうしようもない。娘、がんばれ。辛いけど、がんばって。

 

 

娘が産まれたあと、心臓に穴が開いていることがわかった日、娘に向かって「ごめんね」と呟いてしまった私の言葉を、産院でお世話になっていた看護婦長が聞き逃さなかった。看護婦長は生まれつき片耳が聞こえなかったようで、発覚したのが小学校に入ってから。診断された後、婦長のお母さんは、「こんな風に産んでごめんね」と謝って来たと。でも婦長はそれを聞いて、『お母さんは私のせいで泣いている』と、ただただ悲しかった。婦長は、あんたが娘に謝ることで、娘は自分のせいでお母さんが悲しんでいると思って辛い気持ちになる。だから、そんな風に言うのは絶対にやめなさい。言うんじゃないよ。と喝を入れてくれました。

 

そういうことがあったので、それ以降娘には謝っていません。今回も、大変な手術だったけれど、励ましだけを向けて一緒に頑張ろうと決めています。

無責任と思われることもあるかと思います。でも、前を向くことは大事。今だけ頑張ろう。はやく元気になって、おうちに帰ろうね。